身体のこと

【呼吸まとめ】リラックス・呼吸と身体の関係・仕組み

はじめに

私たちが普段、無意識に行っている「呼吸」。

実は、呼吸には身体と心に深く関わる大切な役割があります。

しかし、日々の忙しさの中で、呼吸の質にまで意識を向けることは少ないのではないでしょうか?

このブログでは、呼吸の解剖学的な仕組みから、胸郭や姿勢がどのように呼吸に影響するのかをわかりやすく解説します。

「呼吸が浅い」「息苦しさを感じる」「ストレスを抱えやすい」と感じる方に、少しでも役立つ情報をお届けできればと思います。

呼吸で心と身体を整える第一歩を踏み出しましょう!


呼吸の解剖学的な仕組み

私たちが普段、何気なくしている呼吸。

呼吸はどんな仕組みで行われているのでしょうか?

全体のイメージとしては『ポンプ』になります。

ポンプの可動部分:横隔膜

外壁/容器:胸郭

このポンプ(横隔膜)の上下動 = 呼吸 です!

それぞれ、詳しく解説します。


横隔膜とは?

横隔膜は、胸とお腹を分ける筋肉の膜で、呼吸の動作において重要な役割を果たしています。

この横隔膜が上下に動くことで、肺が広がったり縮んだりします。

息を吸うときには横隔膜が下がり、肺が膨らみ、息を吐くときには横隔膜が上がって肺を縮めます。

まさにポンプの中心的な部分です。


胸郭とは?

胸郭は、肋骨や筋肉によって作られた「外壁」のようなものです。

胸郭は肺や心臓を守ると同時に、呼吸時に柔軟に動くことで、呼吸をサポートします。

胸郭がしっかりと動くことで、横隔膜もスムーズに動き、深い呼吸が可能になります。

呼吸の仕組みは、この横隔膜と胸郭が連動していることで成り立っているのです。


横隔膜や胸郭は、呼吸時に作用する一部の部位になります。

他にも、腹斜筋、骨盤底筋など、様々な筋肉が関わっています。


呼吸によるストレス解消法・リラックス方法とは?


呼吸でストレスを解消したり、リラックスすることはできるのでしょうか?

結論、呼吸でストレスを解消したり、リラックスすることは可能です

なぜなら、呼吸と自律神経は密接に関係しているからです。

自律神経には交感神経(活動時に優位)と副交感神経(リラックス時に優位)の2つがあり、これらがバランスを取ることで体の状態を調整しています。

その中で、呼吸は自律神経に影響を与える唯一の体の機能の1つです。

通常、心拍や消化など自律神経に関わる機能は意識的にコントロールできませんが、呼吸だけは意識的に調整することが可能です。

深い呼吸をすることで、副交感神経が優位になり、体がリラックスし、ストレスも緩和されます。


呼吸とストレスの関係とは?

呼吸とストレスは深くつながっています。

ストレスを感じると、自然と呼吸が浅く速くなり、体は緊張状態に入ります。

この浅い呼吸では、体に十分な酸素が取り込めず、心拍数が上がり、さらにストレスが増すという悪循環が生まれます。

反対に、リラックスしているときは深くゆっくりした呼吸を行うため、体も心も落ち着いています。

つまり、呼吸の状態がストレスに影響することもあるため、呼吸を意識的に整えることで、ストレスを和らげることができるのです。


呼吸でストレス解消するには?

ストレスを解消するためには、ゆっくりとした呼吸が効果的です。

特にお腹周りを使う呼吸法が役立ちます。

お腹を膨らませながら鼻からゆっくり息を吸い、次に無理のない範囲で口から細く長く息を吐きます。

この呼吸を繰り返すことで、副交感神経が活発になります。

すると、心拍数が落ち着き、体がリラックスしてストレスが軽減されます。

ストレスを感じたら、この腹式呼吸を数回行うことで、心と体のリセットスイッチが入ります。

呼吸のポイントは、”無理をしない”ことです。

「いっぱい膨らませて吸おう」、「長く吐かなきゃ」など、呼吸自体を頑張るとリラックスできず、むしろ緊張状態が高まります。

また、ゆっくりとした呼吸をするには、姿勢や柔軟性など、お身体全体を考慮することが大切です。


呼吸がしやすい身体を手に入れるには?


胸郭の可動域を広げて、質の高い呼吸を目指しましょう

呼吸の質を高めるためには、身体の状態が非常に重要です。

特に、胸郭の柔軟性(可動域)が深い呼吸に大きく影響します。

胸郭は、呼吸の動作をサポートする大事な構造です。

もし胸郭の可動域が狭いと、十分に広がらず、結果として呼吸が浅くなる傾向があります。

つまり、胸郭の柔軟性が呼吸の深さを左右する一因となるのです。

胸郭の可動域が狭ければ、呼吸を深くすることが難しくなります。


姿勢の良さが、呼吸の深さを左右する理由とは?

また、姿勢の良さも呼吸にとって欠かせない要素です。

姿勢が良いと、呼吸の動作がスムーズになります。

これは、インプット(情報や環境などの脳への入力)のバランスが良い状態です。

例えば、長時間座りっぱなしでいると、身体が硬くなり、呼吸もしにくくなる傾向があります。

しかし、インプットの過度な偏りがなく、身体感覚が良い状態の人は、自然とリラックスでき、深い呼吸にも繋がります。

良い姿勢を保つことで、胸郭の可動域を広げることにも繋がり、呼吸しやすい状態を作り出すことができます。

胸郭の柔軟性と姿勢の良さが両立することで、呼吸がしやすくなり、ストレス解消ができたり、リラックスしやすくなります。


おわりに


今回のブログでは、呼吸の仕組みや、胸郭や姿勢がいかに呼吸に影響するかを解説しました。

私たちは無意識に呼吸をしていますが、実は質高める意識を少しするだけで、身体や心に大きな変化をもたらすことができます。

深くて質の高い呼吸を手に入れるためには、胸郭の柔軟性を高め、姿勢を意識することが大切です。

日常生活の中で、ちょっとした姿勢の改善や呼吸法を取り入れてみてください。

忙しい日常だからこそ、呼吸で心と身体をリセットする習慣をつけていきましょう!


ご覧いただきありがとうございました🍀

”今” を大切に、さらに楽しく生きていきましょう!


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